2021年NBAドラフト候補 ①Kai Jones カイ・ジョーンズ #22

 

  ①Kai Jones #22


カイ・ジョーンズ
身長 211cm(6’11”)
ウイングスパン 216cm(7’1”) 
体重 99kg(218lb)
年齢 20.4歳(2年目)
ポジション F/C
似ている選手 Jaren Jaxon Jr.

SeasonGGSMPPTSFGFGAFG%2P2PA2P%3P3PA3P%
2019-20271016.73.61.42.850%1.11.960%0.30.929%
2020-2126422.88.83.25.558%2.74.264%0.51.338%
Career53.01419.76.22.34.155%1.93.063%0.41.135%
FTFTAFT%ORBDRBTRBASTSTLBLKTOVPF
0.50.864%1.02.23.20.40.51.10.92.0
2.02.869%2.02.94.80.60.80.91.42.7
1.21.868%1.52.54.00.50.71.01.12.3


概要

ガードも守れる身体能力と優れたシュート力を持ち合わせる現代的なフォワード・センター。211㎝の身長には似つかない瞬発力を持ち、トップスピードだけでなく細かいフットワークも光る。アリウープフィニッシャーとしての能力も高い。細い身体をビルドアップしてインサイドでの存在感をより一層大きくしたいところ。ポストなどから自らオフェンスを組み立てるような能力には欠けるが、エリートガードと組ませることで最高級のラジコンになれるか。

長所

最大の長所は身長211㎝、ウイングスパン216㎝のサイズと抜群のアジリティ。トランジションで先頭を走れる走力を持ち、ガードにスイッチしてもディフェンスの穴にならない身体能力は現代のスタイルに非常にマッチしている。動けるセンターというよりはサイズのあるウイングといったほうがしっくりくるかもしれない。

また、身体能力のある選手は例年それなりにいるが、Jonesの優れた部分はシューティング能力にある。今シーズンは一試合平均で、試投こそ1.3本とそれほど多くないものの、38%とこのポジションの選手にしてはなかなか優秀である。このシュート力のおかけでオフェンス時はアウトサイドに開いているだけでマッチアップ相手のビッグマンを外につり出すことができる。

Jonesの大学でのプレースタイルは、基本的にはスリーポイントラインの外で待機し、パスを受けると寄ってきた相手に対しジャブステップやポンプフェイクを交えながらキャッチ&シュートとドライブを行うというものである。シンプルではあるが、Jonesのサイズと身体能力のある選手が持つこの選択肢はなかなか強力である。ドライブからのミドルシュートも得意としており、スピードのない選手がマッチアップするのは苦労するだろう。

線こそ細いが意外に粘り強くゴールへの執着心も強いため、ペイント内に侵入させるとなかなか厄介な選手である。ポストプレーは現在ほとんど行っていないが、たまに見せるインサイドでのフットワークを見る限り、今後上達する可能性は十分考えられる。

ハンドリングもなかなか悪くない。ハーフコートで足を止めた状態から相手ディフェンスを切り崩せるほどではないが、トランジションで自らボールをプッシュしゴールまで狙える能力がある。
 
ディフェンス面ではペリメーターディフェンスに優れる。ガードの選手とミスマッチを起こした場合でも十分に守り切れるだろう。リムプロテクト能力もまずまずであり、サイズと身体能力を考えれば今後さらに優れたディフェンダーに成長する可能性もある。

アリウープフィニッシャーとしても優れている。キャッチ&シュートも得意であり、自らオフェンスをクリエイトするというよりは、ハンドラーに使われる側として真価を発揮するタイプだと思われる。


短所

やはり一番目に付くのは100kgを割る線の細さである。パワーのある選手に押し込まれるとどうしても苦しい部分があり、NBAでセンターまでこなすことを考えるともう少し体の厚みが欲しいところ。ただし現在の優れたフットワークはこの体重の軽さに支えられている部分もあると考えられるため、単純な増量でステップアップできるかは不透明である。

また、線の細さにもつながる部分ではあるが、リバウンドはもう少し改善したい。現状弱点というほどではないが、オフェンスリバウンド・ディフェンスリバウンド共にあと一歩物足りない部分は感じる。

リムプロテクト能力も悪くはないが、サイズや身体能力などの持っている素質を考えるともう1枚皮がむけてほしいところではある。広くヘルプに動けるアジリティはあるため今後に期待したい。

ディフェンスがややギャンブル気味なシーンがあるのも少々気になる。所属するチームがフルコートでガンガンプレッシャーをかけに行く戦術をとることが多いため一概には言えないが、もう少し辛抱強いディフェンスができるようになりたいところ。

オフェンス面では選択肢の少なさがやはり気になる。外にストレッチできるのはいいが、外でただ待っているだけのシーンが多く、オフボールでも機動力を生かしたプレーが見たい。

パス能力ももう少し欲しい。せっかくミドルがうまいので、インサイドに切り込んだ後に外に捌いたり、中に飛び込んできた選手に合わせるなどのプレーができるようになれば、もっとオフェンスで存在感を出せるようになるだろう。現状では空気になっている時間が見受けられるのがもったいない。

また、他の上位候補と比較すると、2年目の20.4歳という年齢もやや指名順位を下げる要因になる可能性もある。今年は例年よりフレッシュマン(1年目)に有力な候補が多数存在しているという印象がある。

予想指名順位

5~12位

どのチームが取っても持て余すことのない便利なスキルセットをもった選手。エース候補となる可能性はあまり高くはないが、ビッグマンやサイズのあるウイングを求めるチームにとっては非常に魅力的な選択肢となるだろう。

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